連朝

連朝
神月は連城瑠加×朝比奈蓮介で攻めが拗ねるお話か絵を真剣に書いてみましょう。 http://t.co/Dgtsz4oO7f

朝比奈さんに対する瑠加の口調わからん…

「朝比奈さんってかっこいいよな」
「………そうか?」

何処かキラキラと瞳を輝かせながら言う連城に小首を傾げながら、そういえば自分は後輩に慕われる事が多いな、とぼんやりと考えていた。

「どうしたらそんなにカッコ良くなれるんすか?」
「………」

四十路近い自分に純粋な憧れの感情を真っ向からぶつけられ、妙な擽ったさすら覚えて、朝比奈は擽ったさを誤魔化すかのように連城の頭をぐしゃぐしゃと撫で回した。

「わっ」
「お前はまだ若いし、その…見た目だって良い、と思う。だから俺に憧れるんじゃなく、自分の持っているものを磨くと良い」
「……」
「?怒った、のか?」

連城を撫でながらそう言えば、何故か連城は俯いたまま黙ったきりで。

人に憧れ真似るより自分の良い部分を更に輝かせる方がよほど良い。そう言う意味をこめて言ったつもりだったが、もしかしたら自分の不用意な発言が連城の気に障ったのかもしれない。
朝比奈がどうしたら良いかおろおろし出したその瞬間。

「…っ!?」

頬に一瞬だけ触れた、微かな熱。

「ずるい、…すよ」
「え?」

そして目の前には、顔を真っ赤にさせながら何処か拗ねたように頬を膨らませた連城の姿。

「そうやって、俺が追い掛けても背伸びしても、あんたは簡単にどんどん先に行っちまう」

隣を歩きたいのに、それがかなわない。
悔しそうに顔を歪ませる連城に、朝比奈は鼻の奥がツンと痛むのを感じた。

もう自分にはない、ひたむきな心。
三宮の父親を追い掛けていたあの日のことが脳裏に浮かぶ。
それを振り払うようにして、朝比奈はまるで縋るように、連城の手を掴んだ――。