みどくぜ風味

1【お題:言うと思った】
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――若い、な。

恥じらいながらも昂りを隠そうとしない相浦に、久世は溜め息を吐いた。自分も言うほど年の差がある訳ではないが、性欲を自制出来る年齢になったつもりだ。

「先輩、その…ダメっすか?」

へらり。情けない笑みを浮かべながら甘えた声を出す相浦に「言うと思った」久世は困ったように笑った。

2【お題:我慢しないでいいよ】
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「先輩…ほんとに良いんですか…?」

何度も確認するように問い掛ける相浦。しかし、その最中も相浦は久世の全身を確認するように手を滑らせていて。
多分夢でも幻でもない事を確かめているのだろう。そんな相浦が何だか愛おしくて、思わず抱き寄せる。

「我慢しないでいいよ」

相浦の体が、小さく震えた。

3【お題:聞かれたくない】
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――聞かれたくない。先輩のこんな声。見せたくない、先輩のこんな顔。触れさせたくない、自分以外の誰の手にも。

「…相浦?」

腰を揺らしながらも相浦の意識が何処か遠い事に気付いたのだろう、久世が怪訝そうに相浦の顔を見つめていた。

「なんでもないっすよ、先輩」

言えない。こんな子供じみた独占欲。

4【お題:ただいま妄想中】
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先輩の肌に手を滑らせれば先輩は恥ずかしそうに目を伏せながらも俺の愛撫を受け入れていた。

「相浦…キス、も」

それどころか息を荒げて俺に強請って来るんスよ!ああ、先輩、先輩可愛すぎる!!
そしてヌッと目の前に呆れ顔の先輩が現れてー現れて?

「なんて顔してるんだ」
「せ、先輩!」

現実は厳しい。

5【お題:「制服」「興味」「はやく」】
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先輩に興味を持ったキッカケは、高校時代。とある大会での事だった。
あの頃の俺はまだ幼かった所為もあり少し天狗になっていて、我ながらイヤな奴だったと思う。
けれど大会で先輩を見て、解ったのだ。解ってしまった。自分が如何にちっぽけで井の中の蛙だったかを、叩きつけられたような気分だった

気が付けば俺は先輩の大学を進路先に希望していて、卒業を意識する頃には兎に角はやく先輩と知り合いたい。ダブルスカルを組みたいという一心だった。
どうして自分はあの人と同い年に生まれなかったのかと、何度制服に身を包む自分を鏡越しに睨み付けただろう

きっと先輩は知らない。俺がどれだけ先輩に焦がれていたか。
きっと先輩は気付きもしないだろう。けれど、構わない。

「はじめまして、久世先輩!俺とダブルスカル組みませんか!」
「えっ」
「俺、相浦翠って言いますっ」

待ち焦がれていた分だけずっとずっと先輩に付きまとってみせますから。
ねっ、先輩!